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夏のグラス類:視覚的な涼感を作る構成

著者:中島 葉子 — 主宰、
穏やかな田舎道の鮮やかな赤い野花の横に停められた黒い折りたたみ自転車。

パンパスグラスとデルフィニウムを使った、夏の花の組み合わせ

8月は花材の選択肢が限られる季節です。暑さに強く、かつ視覚的に涼しさを感じさせる素材として、グラス類は夏の生け花に欠かせない存在です。パンパスグラスを中心にした構成の考え方を整理します。

パンパスグラスの穂の向きと構成

パンパスグラスは穂の向きによって印象が大きく変わります。穂を上に向けて高く活けると、空間に動きが生まれます。穂を横に流すように活けると、水平方向の広がりが出て、低い器との相性が良くなります。

穂は繊細で、扱い方によって崩れやすいです。活ける前に穂を軽く手で整え、余分な穂を取り除くことで、形が安定します。

合わせる花材:白と淡い青

白いパンパスグラスには、淡いブルーのデルフィニウムや白いスプレーマムが合います。色を白と青に絞ることで、視覚的な涼感が増します。緑の葉ものを少量加えると、全体が引き締まります。

器と水の量

口の広い白い陶器を使い、水を多めに張ることで、茎の下部が見えるようになります。この「水面を見せる」構成が、夏の涼感を演出する重要な要素です。剣山を使わずに枝の交差で固定することで、水面がすっきり見えます。

秋になるとパンパスグラスは色が変わり、また違う表情を見せます。同じ素材を季節を変えて使うことで、植物の変化を体感できます。

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